私たちは、交通事故やスポーツ損傷、腫瘍などによって脊髄を損傷された方々の、リハビリテーションのお手伝いをしております。 
当院には脊髄損傷の病棟があり、約40名の方々が治療、訓練に励まれています。このページでは脊髄損傷のリハビリテーション(理学療法・作業療法)についてご説明いたします。


    脊髄損傷のリハビリテーションの目的

残存能力による
動作の再獲得












   
補装具の活用
   
介護力の活用
   
二次的障害の予防


    患者様と家族への情報提供
 はじめに、できる動作やご家族の方に介助法の説明をします。また、福祉サービスや脊髄損傷の本やビデオを紹介するなど、在宅や社会復帰の情報提供をおこなっています。
また、退院後の合併症予防についてもアドバイスをいたします
さらに家屋改造のアドバイスを行います。日本家屋は敷居など段差が多く、車椅子では生活しにくい構造となっています。一人一人の障害や家屋構造、経済などの状況にあわせ生活しやすいあるいは介護しやすい環境づくりのアドバイスをおこないます。 


    脊髄損傷の治療
 ☆ 麻痺域の他動運動
 マヒしたところを放置しておくと関節が硬くなり、日常生活に支障をきたします。そこで他動運動を行いますが(関節可動域訓練)、後には患者様ご自身やご家族の方にもできるように練習します。

 ☆ 体力及び筋力強化
 残された筋力を維持・強化するために、抵抗を加えたり、腕立て伏せやプッシュアップなどを行ったり、器具を使って訓練します。身体の動かし方も学習していきます。

 ☆ 呼吸・排痰
 脊髄損傷者は、腹筋や肋間筋などの呼吸に関与する筋肉がマヒします。そのため、痰を出すことが困難になるために介助して痰を出します。また、胸郭が硬くなり大きな呼吸ができにくいために、胸郭拡張訓練を行います。

 ☆ 基本・応用動作の獲得
 基本動作:ベッドで寝返って起き上がり、車いすに乗り移れるように訓練します。
応用動作:車いすから便器や浴槽、自動車への乗り移りを行います。自動車に車いすを積み込む訓練もします。
(損傷レベルによるできることが異なります)

 ☆ 上肢機能訓練
 ☆ 日常生活動作(ADL)訓練
 <ワープロ操作>
同様に鉛筆を固定してパソコンやワープロを操作します。
<服を着る練習>
指で服をつかめない人には動作の工夫やズボンに紐をつけて手首でひっかけられるようにします。
 ☆ 院外訓練
 車いすが完成し、段差越えや坂道を練習したら、実際に枚方市駅周辺まで外出します。エスカレータやエレベータなどの使用や、混雑した中での動き方など多くのことを体験します。