肺の役割

 肺の役割は拡散と呼ばれる過程で、血液中に酸素を取り入れ二酸化炭素を追い出すことです。酸素は、体内の細胞が生きていくエネルギーを作り出すために必要なものです。

 

   リラクセーションの訓練


 呼吸を上手に行うためには、心身の緊張を解きほぐす必要があります。 身体的には、一度全身の筋肉に強く力を入れ、つぎに脱力するなどすると、 筋肉の緊張がとれる感覚がつかめやすくなります。精神的には一番リラックスした状態を連想することから始め、 その感覚を身につけて下さい。
    
  呼吸訓練


 熟達すべき呼吸法が2つあります。一つは口すぼめ呼吸、他の一つは腹式呼吸(横隔膜呼吸)です。これらの呼吸法は肺に閉じこもっている空気を出し、新鮮な空気を送りこむ働きをたすけます。

  〈口すぼめ呼吸とは〉
方法は
 @鼻から息を吸う(1―2と数える).
 Aすぼめた口から息を吐く(1―2―3―4と数える).
数字に集中した方がうまくいくことがあります。頭の中で数えながら、口すぼめ呼吸を行ってください。
口すぼめ呼吸のコツ・息を十分に吐き出しているかを確認するには、 顔の前から30センチほど離れたところに手を、かざしてください。 手のひらを顔に向けて、吐き出した空気を感じて下さい。
口すぼめ呼吸は、気道に予備圧力を生じさせ、息を吐く時気道を広く保ち、息切れを楽にします。これにより二酸化炭素を取り除き、血中酸素量を増加させます。

  〈腹式呼吸(横隔膜呼吸)とは〉
 横隔膜の動きをよくし、呼吸の効率をあげる方法です。 口すぼめ呼吸をしながら、利き手をおなかの上に乗せて、横隔膜の動きを知ります。 その上で、 1:口をすぼめながら、腹筋を中に押し込むようにゆっくりと息を吐き出す. 2:鼻からゆっくりと息を吸い、おなかをいっぱいにふくらませ、息を口から 吐き出す. 3:1と2を繰り返す.をおこないます。背臥位(仰向け)での腹式呼吸パターンは全ての基本です。しっかりと習得した後に坐位へと移行し立位から歩行、階段昇降へと進みます。
  

  歩行時の腹式呼吸パターン


 臥位、坐位、立位で腹式呼吸がおこなえるようになったら、実際に歩く時の呼吸パターンを習得します。基本的には吸気2歩に対して、呼気4歩の割合ですが、ご自分の一番楽なパターンを身につけることが大切です。


   階段昇降の呼吸パターン

  歩行時の腹式呼吸パターンが習得できましたら階段に進みます。
 1:階段を上がる前に、立位の腹式呼吸を行う。
 2:息を吐きながら、歩行時と同じステップ数を上がる。
 3:階段の上がりで息を吸うときは、そのまま足を止める
 4:息を吐きながら再度上がり出す。
 5:下りは、上りと同様に息を吸って、吐きながら下る。