脳血管障害(脳出血、脳梗塞など)を引き起こすと多くの場合、左右どちらかの身体の運動麻痺や感覚麻痺をきたします。その他、言葉や考える能力が落ちる場合もあります。
 作業療法(Occupatinal Therapy:OT)はそのような方に対して、以下の治療や訓練を行い、一日でも早く家庭や職場に戻れるように支援いたします。

 
    身体機能回復訓練
 運動麻痺や感覚麻痺は発症した時期よりある程度回復がみられます。しかし、回復途中で手や足の使い方が不適切な場合、痛みが出たり、関節が固くなることがあります。作業療法では物や道具を使用して運動麻痺や感覚麻痺の回復をはかるとともに痛みや関節が固くなることを防ぐ方法を指導します。

    利き手交換訓練
 一般的に食事の時、箸を持ったり、字を書くとき鉛筆をもつ手を利き手と言います。脳血管障害のために利き手に運動麻痺や感覚麻痺が生じ、いままで通りに機能が回復しない場合、利き手を反対の手に代えなければなりません。作業療法では実際に箸の練習や書字訓練を行ったり、各種の活動(手工芸、ゲームなど)を行って効率よい利き手の再学習を指導します。

    日常生活動作訓練及び介助指導
 身体の半分が不自由になると今まで行っていた身の回りの動作がしにくくなります。作業療法では実際の身の回りの動作を行いながら、その方が一番行いやすい方法を指導したり、道具の工夫を考えたりします。また、介助者に対して介助方法も指導します。また、家事動作の指導も行います。

    知的評価と訓練
 体の不自由のみでなく、考えたり記憶する能力が落ちたり、普段使っていた道具が使えなくなったりすることがあります。作業療法では各種のテストを用い、知的な評価をするとともに低下している能力の訓練も行います。

    住宅改修や福祉用具の指導
 体が不自由になるといままで生活していた家では不自由さを感じる場合があります。作業療法ではその方が生活しやすい家にするために手すりの設置や段差の解消方法などを指導したり、福祉用具の選定や使い方の指導を本人や家族に行います。