星ヶ丘厚生年金病院
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病院のご案内
脳神経内科


■当科の特色

  • 「脳神経内科」は別名、神経内科・神経科とも呼ばれ、内科の一部門です。パーキンソン病やアルツハイマー病、多発性硬化症などの「神経難病」のほか、筋ジストロフィーなどの「筋肉の病気」、ギラン・バレー症候群などの「末梢神経の病気」、脊髄炎などの「脊髄の病気」に関する専門家です(注意:うつ病や統合失調症を診る精神科、ストレスや心身症を診る心療内科ではありません。ご注意ください)。
  • 北河内地域は絶対的に「神経内科医」が不足している地域です。残念ながら、当院でも長年、休診状態でした。そこで、平成24年度より診療を再開。脳卒中内科や脳外科とともに 脳卒中センターの一員として、「地域の脳・神経系疾患診療」に貢献していきます。
  • 現在、当院は日本神経学会指導医1名、専門医3名を擁し、平成24年4月には 北河内地域で初めて「日本神経学会専門医制度教育施設」の認定を取得。これはただ単に神経内科の専門的診療を行うだけでなく、神経内科医の教育・養成を行う規模と能力を当院が有することを意味します。
  • 患者さんにハンディキャップをお持ちの方が多いことを配慮し、ゆったりと受診いただけるよう、初診外来は完全予約制といたしました(火曜日午後)。かかりつけの先生にご相談いただくと 簡単に予約を取ることができます(医療機関経由の予約制度です)。是非、ご相談ください(急を要する場合は別途、対応いたします)。

■当科の診療実績(平成24年10月現在)

開設してわずか半年の間に、多岐に渡る疾患に様々な診断・治療を行ってまいりました。その一部をご紹介します。

検査
検査 紹介
神経画像検査 頭部CT/MRI・RI・超音波(VSRAD/3D-SSPにも対応)
電気生理学的検査 脳波/表面筋電図/針筋電図/神経伝道速度/大脳誘発電位/磁気刺激
血液・髄液検査 長年にわたるネットワーク構築により、特殊な神経系検査も国内外の施設と連携して施行可能。
遺伝子検査は関連施設にて遺伝相談後に施行中。
その他 各種神経心理検査・髄液タップテスト(正常圧水頭症)・筋生検

治療
疾患 紹介
神経変性疾患 「診断、初期治療、社会資源の紹介・療養体制構築」をパッケージで提供
例:パーキンソン病・脊髄小脳変性症/多系統萎縮症・進行性核上性麻痺・筋萎縮性側索硬化症・レビー小体型認知症 など
自己免疫性神経疾患 免疫抑制剤・免疫吸着などの緊急血液浄化療法・インターフェロン療法
例:重症筋無力症・ギラン・バレー症候群・NMDAR脳炎・ビッカースタッフ型脳幹脳炎・慢性炎症性脱髄性多発根神経炎(CIDP)・多発性硬化症・視神経脊髄炎・ADEM・橋本脳症・神経Sweet病など
てんかん 正しい病型分類に基づいたAEDの投薬・調節.難治例は多剤併用や外科的治療を考慮。
例:てんかん重積・複雑部分発作・BAFME・ヤンツ症候群など
頭痛 国際分類に基づいた診断と各種薬物治療(予防薬を第一とし、トリプタンやNSAIDを併用)。
例:片頭痛(前兆のないもの・片麻痺性・脳底型など)・群発頭痛・薬物乱用頭痛など
不随意運動・筋痙縮 ボツリヌス(ボトックス)治療に定評があります。特に筋痙縮では各種セラピストと協力し、総合的な治療を提供。ボツリヌス以外の治療も行います。
例:むずむず足病(レストレスレッグス症候群・下肢静止不能症)・分節ジストニア(書痙・Musician’s hand・眼瞼痙攣・痙性斜頚など)・顔面痙攣・各種麻痺後の上肢痙縮/下肢痙縮

■当科の診療担当医

診療担当医 専門・認定等
部長
吉川 健治
Kenji Yoshikawa
  • 医学博士
  • 日本内科学会認定内科医
  • 日本脳卒中学会認定専門医
  • 日本神経学会認定神経内科専門医
  • 日本神経学会認定神経内科指導医