星ヶ丘厚生年金病院
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病院のご案内
病院長挨拶

病院長:杉本 壽

星ヶ丘厚生年金病院は1953年に結核病院として創設されて爾来56年間、地域の基幹病院として地域住民の健康と医療を守るべく、地域の医療施設と密接に連携し、地域住民の皆様とともに歩んできました。

この間には、産業構造や人口構成をはじめとする社会構造、またそれを反映して傷病構造にも大きな変化が生じました。これらの時代の変化に応じて、当院も結核からリハビリテーション医療・健診・がん診療・緩和ケアー・急性期医療へと診療機能を拡充してきました。当院の大きな特長は、予防から早期発見、急性期医療、社会復帰、訪問看護、終末期医療まで、一貫した医療を地域住民に提供していることです。

これは、当院が“地域に根差し、患者さんとともに”をモットーに、常に地域住民の声に耳を傾け、地域医療支援病院として地域の医療施設と連携を保ちながら、住民の皆様が日々安心して暮らせる医療環境をこの地域に築くことを目指してきたからです。


ところで、画像診断をはじめ、内視鏡手術や血管内手術など、医療は急速に進歩しつつあります。当院はこれらの成果を逸早く取り入れ、患者さんに適切な医療を提供することに努めて参りました。医療の高度化に伴って医療はますます専門細分化しつつありますが、それぞれの患者さんに適切な医療を提供するには、細分化しバラバラになった知識・技術を組み立て直すことが必要です。

がん治療を例にとれば、手術や放射線、抗がん剤やホルモンさらには免疫療法などの中から、それぞれの患者さんにとってどの治療法が、あるいはどの組み合わせが最適であるかを決めなければなりません。この決定は、単に医学的に最適であるだけでは足らず、同時に患者さんのお考えに沿ったものでなければなりません。これを成し遂げるには、関連するすべての領域の専門家が患者さんの情報を共有し、それぞれの専門的立場から意見を出し合い、まとめあげることが必要です。

これは何もがん治療に限らず、あらゆる傷病についても言えることです。当院では院内各部門の垣根を取り払い、各部門の専門家が寄り集まって医療チームを編成し、患者さんとよく相談しながら、患者さんの退院後の生活までを視野に入れた医療を提供できるように努めています。


医療が高度化し手技がより複雑・精緻になると、医療事故の危険も高まります。当院では医療事故を防ぐために、病院一丸となって患者安全に取り組んでいます。重大事故までには至らない小さなミスも見過ごすことなく、その原因を徹底的に分析し、システムを改善することによって、事故の芽を摘み取ることに力を入れています。患者安全の基礎は、常に患者さんとのコミュニケーションを大切にするとともに、職場の風通しを良くし現場職員が気付いたことを率直に提案できる職場環境を作り出すことであると考え、実践しています。


当院では“医療は人”であるとの信念のもとに、職員に自己啓発を奨励し、積極的に支援しています。“ともに学び、ともに伸びる” を合言葉に、院内研修会の定期的な開催、地域の他の医療機関との合同研修会への積極的な参加、学会での研究発表、専門資格の取得を支援・評価し、報酬にも反映する制度を採用しています。

また、女性医師をはじめ職員がそれぞれのライフサイクルに合わせて働けるように、院内託児所や病児保育、学童保育など、充実した出産・育児休暇制度、短時間常勤をはじめとする柔軟な勤務制度を整え、専門職としてのキャリア維持を支援しています。“一人は皆のために、皆は一人のために”をモットーに、職員が互いに助け合い、切磋琢磨し、互いの成長を支え合うことを大切にしています。一人ひとりが職業人として専門的知識・技術を高める一方で、人間理解の幅を広げることが、当院に対する地域住民の皆様のご期待・ご信頼にお応えすることにつながると信じています。


今後とも皆様のご理解・ご支援をお願いするとともに、当院に対するご意見、ご提案・ご希望などがあれば、ご遠慮なくお申し出くださいますようお願い申し上げます。

平成21年4月 病院長 杉本 壽