星ヶ丘医療センター
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病院のご案内
ごあいさつ

病院長

 2014年4月1日に当院は「独立行政法人地域医療機能推進機構」(略称:地域医療機構、英文名:Japan Community Health care Organization 英文略称:JCHOジェイコー)が直接運営する病院として生まれ変わりました。これに伴い病院名を「独立行政法人地域医療機能推進機構 星ヶ丘医療センター」(略称:JCHO星ヶ丘医療センター)に改め、職員一同、心も新たにJCHO病院の使命を果たすべく邁進しております。

 JCHOは全国の社会保険病院、厚生年金病院、船員保険病院の57病院と附属施設を直接運営する国の独立行政法人です。厚生労働大臣から指示された中期目標を達成するため、JCHOが作成した中期計画に沿って、傘下病院は5疾病5事業をはじめリハビリテーション医療、地域包括ケア、人材の育成など、中期計画の実現に向けてそれぞれが全力で取り組んでいます。

 当院は、前身の星ヶ丘厚生年金病院の時からも長年にわたり地域の基幹病院として、地域医療支援病院をはじめ、救急・災害領域、脳卒中、がん、リハビリテーション、緩和ケアなど多くの分野で施設認定を受け、地域医療の充実に努めてきました。また、臨床研修指定病院、各種医学会の専門医指定病院として、人材の育成にも力を注いできました。さらには、院内保育所・病児保育、柔軟な勤務形態など、働き易い職場環境の整備に率先して取り組んできました。今後もこれらの活動を一層強化して行く方針です。

 JCHO星ヶ丘医療センターとしての新しい取組みも始めました。その一つが、総合診療医の育成です。医学知識や技術の高度化に伴う医療の専門細分化は必然ですが、何事も過ぎたるは及ばざるが如しです。縦糸だけでは布は織れず、横糸があって初めて鮮やかな模様の織物となります。優れた総合診療医は医療における横糸であり、その果たす役割の大きさは計り知れません。残念なことに、わが国では優れた総合診療医は圧倒的に不足しています。これを受けてJCHOは総合診療医の育成に取り組むことになり、当院もその役割を担っています。当院では既に1年前から総合診療部の運営を始めています。今後も引き続きJCHO本部や徳田安春先生の御指導をいただきながら一層の陣容強化に努める方針です。

 もう一つの取組みは、地域包括ケアへの関与です。人類史上未曽有の人口高齢化を迎え、従来の治癒・延命を目指す治療医学のパラダイムは大きな変更を迫られています。“残された時間を自分らしく過ごしたい”、“畳の上で最期を迎えたい”などの患者さんの願望に応えていくためには、在宅介護をも含めたより広い概念が求められます。いわゆる“生活モデル”と称されるパラダイムであり、地域包括ケアはそれを具現化した取組みの一つです。当院は、“病を癒す”に満足せず、“人を癒す”を目指すことを病院の是としてきました。地域包括ケアへの関わりは正にこれに一致します。地域の行政、医師会、歯科医師会、薬剤師会、訪問看護ステーション、介護関係者などのステークホルダーと密接な連携の下に、地域包括ケアで当院が果たすべき役割を見極め、それを着実に実行して行く方針です。

 新生JCHO星ヶ丘医療センターは、この様に地域の基幹病院としての従来からの役割に加えて、JCHO傘下病院としての新しいミッションにも、職員一丸となり全力を挙げて取り組んで参ります。どうか今後とも引き続きご理解・ご支援・ご協力・ご指導・ご鞭撻を賜りますよう心からお願い申し上げます。

星ヶ丘医療センター
病院長 杉本 壽